Contents

  • 機器選定と接続
  • テレビとつなぐだけのお手軽コース
  • テレビとつなぐだけのお手軽コース
  • AVセレクターを利用する
  • 手持ちのステレオとテレビに接続する
  • サラウンド音声を楽しむ場合
  • サラウンド音声を楽しむ場合
  • 5.1chの出力を持つプレーヤの場合
  • どこまでも凝る場合
  • パソコンで見る場合
  • インターフェイスと接続端子
  • 接続と設定
  • 各種インターフェイス
  • アナログ音声信号
  • ビデオ信号(コンポジット信号)
  • S映像信号コネクタ
  • コンポーネント映像信号端子(EIAJのガイドライン)
  • 総合接続コネクタ
  • D端子
  • デジタルオーディオインターフェイス
  • IEEE1394

DVD周辺技術講座

DVDビデオを見る環境

DVDビデオはレンタルビデオのように手軽な商品でもあり、一方で、ホームシアターを整えて映画館のような環境で映画を楽しむこともできる、奥の深さもあります。自分は何をしたいのか、よく考えて、それに見合ったシステムを構築してください。

 

機器選定と接続

先ず、目標、予算や部屋の条件、手持ちの機器をどう利用するかを考えて、どのような環境にするかを決めて下さい。システム構成例と基本的な接続方法を示します。詳しいことは、購入した機器の取扱説明書をご覧下さい。

 

■ テレビとつなぐだけのお手軽コース

最も簡単なのは、DVDプレーヤを購入して、お手持ちのテレビに接続する方法です。

 
 
DVDプレーヤとTVを直接つなぐ

接続したい機器(DVD、VTR、ゲーム機など)の数がそのテレビの持つ入力端子数以下で、音声も2chだけでよい場合には、DVDプレーヤとTVを直接つなぐのが最も簡単です。プレーヤの出力をテレビの入力端子(ビデオ入力1あるいはビデオ入力2という端子)につなぎます。黄色のピンプラグ付きコードはビデオ信号(コンポジット信号)用です。赤、白のピンプラグ付きコードはアナログ音声用です。映像信号の接続は、S端子が有ればその方が、画質が良くなるでしょう。テレビにはパワーアンプとスピーカが内蔵されています。DVDを見るときには、テレビの入力端子を選択します。

  プレーヤ-テレビ間
音声 ピンプラグ付きコード(赤、白)
映像 ピンプラグ付きコード(黄色)、またはSコネクター
 
 
AVセレクターを利用する

音声は2chのみでよいが、TVの入力端子数以上の機器を接続するために入力切換が必要な場合には、AVセレクターを利用すると安価に接続できます。黄色、赤、白のピンプラグ付きコードを用いてDVDとVTR等それぞれの映像及び音声出力をペアにしてセレクターの別の入力端子につなぎます。同様のコードでセレクター出力とテレビを接続します。

  プレーヤあるいは他の機器とセレクター間 セレクターとテレビ間
音声 ピンプラグ付きコード(赤、白) ピンプラグ付きコード(赤、白)
映像 ピンプラグ付きコード(黄色) ピンプラグ付きコード(黄色)

注) VTRを介しての接続はしないで下さい。VTRを介してDVDプレーヤとTVを接続すると、アナログコピープロテクションのかかっているディスクでは画像に変調を来しますので、そのような接続は絶対にしないで下さい。

 

■ 手持ちのステレオとテレビに接続する

音声は2チャンネルでよいが、テレビよりは良い音で聴きたいと言う場合には、手持ちのステレオを利用することができます。ステレオアンプのAUX端子に、赤白のピンプラグ付きコードで接続して下さい。5.1チャンネルの音声は、プレーヤ内で2チャンネルにミックスダウンして出力されます。映像は、テレビに直接か、または、AVセレクターをお使い下さい。プレーヤによっては、擬似的なサラウンド音声にする方法もあります。

 

■ サラウンド音声を楽しむ場合

本格的にサラウンド音声を楽しむには、AVアンプと5.1ch分のスピーカをお使い下さい。サラウンド音源には、5.1チャンネルのドルビーデジタルやDTS方式と、ドルビープロロジックがあります。5.1チャンネルのドルビーデジタルやDTSデコーダ内蔵の製品が普及価格で買えるようになりました。

普通の家庭では、画面はテレビで、映画館のスクリーンのように大きくはありません。L・Rのスピーカを聴取位置から見て60゜に配置すると、画面と音の乖離が生じます。普通の映画は、画面の中に音が配置すると自然なように作られています。オーディオを中心にするか、ビデオを中心にするか、予算の裏付けを取りつつ、コンセプトを固めましょう。

機種の選定に際しては、部屋の大きさ、近隣騒音を考えて、最大どの程度の音圧を出せるようにするか、決めて下さい。スピーカとアンプを選ぶ際の必要条件です。感度が高くて最大入力が大きなスピーカは大きな音を出すことができます。距離が遠いほど音圧は低くなるので、大きな部屋ほど、大きな音が出せるスピーカが必要です。(オーディオの基礎参照)

 
 
AVアンプを使用する

テレビの音質では物足りなくて、ハイファイ音声やサラウンド音声を楽しみたい場合には、専用のAVアンプをお使い下さい。サラウンド音声を楽しみたい場合にはサラウンド内蔵AVアンプが必要です。ドルビーデジタルやDTSデコーダ付きのアンプとマトリックス方式のドルビープロロジックのみのアンプがあります。アンプ内蔵の、ドルビーデジタルまたはDTSデコーダを使用する場合には、音声はデジタル接続しなければいけません。その他の場合は、アナログでもデジタルでも可能です。

音声

  プレーヤ-アンプ間 アンプ-スピーカ間
アンプのデコーダを使用する時 デジタル接続(光または同軸) スピーカケーブル
その他 デジタル、アナログどちらも可 スピーカケーブル

映像

  プレーヤ-アンプ間 アンプ-テレビ間
アナログ 高画質 RGB RGB
コンポーネント コンポーネント
YC分離 YC分離
普及型 コンポジット コンポジット
デジタル D端子 D端子
 
 
5.1chの出力を持つプレーヤの場合

DVDプレーヤが5.1チャンネルのアナログ出力を持っている場合は、デコーダ付きのAVアンプは必要有りません。5.1チャンネル入力対応のAVアンプを通してスピーカにつないで下さい。

 

■ どこまでも凝る場合

迫力あるデジタルサラウンド音声を楽しむ場合、映像は、大画面にしないと映像と音声の乖離が生じます。普通の直視型ブラウン管ディスプレイは、最大で36インチ程度です。40-70インチなら、リアプロジェクション方式か、平面型のプラズマディスプレイになります。それ以上ならば、前面投写型プロジェクターを使うことになります。(ビデオの基礎「ディスプレイ」参照)

画面を大きくすれば、画が粗くなってしまいますが、解像度を改良するにはプログレッシブ方式が有効です。(ビデオの基礎「DVDプレーヤのプログレッシブビデオ出力」参照)

音声は、7.1チャンネルと言うものもあります。リアのサラウンドチャンネル数を増やすのですが、信号源に入っていない分は信号処理で増やすことになります。

いずれにしても、高価なものになりますから、自分の要求コンセプトを固め、専門店と相談しながら研究し、落とし所を決めて下さい。

 

■ パソコンで見る場合

パソコンに、DVD-ROMドライブ、DVD再生用アプリケーションソフト及び必要なビデオカードやオーディオカードをインストールすることにより、DVDビデオを見ることができます。ただし、アプリケーションソフトとハード環境の組合せにより、不具合を生じる場合もありますので、ご注意ください。

インターフェイスと接続端子

プレーヤから映像信号と音声信号が出力され、最終的に映像信号はディスプレイへ、音声信号はスピーカへ送られます。音声や映像の接続端子には複数の種類があり、機器によって備えている端子が違います。1台の機器で音声と映像それぞれに複数種類の端子をもっている場合があります。正しく信号のやり取りをする場合には、送り出す側と受け取る側で端子の形状だけでなく、諸々の整合性をとる必要があります。

 

■ 接続と設定

接続を間違えないように、インターフェイス毎に端子の形状や、最低、色を変えてあります。

しかし、接続しただけではうまく働きません。信号を送り出す機器では、受け取る機器に合わせた信号を送り出すように設定する必要があります。例えば、DTSデコーダを内蔵していないAVアンプにDTS信号を送っても意味がありません。信号を受け取った機器でも、その信号に合った設定をする必要があります。ドルビーデジタル5.1チャンネルの信号を受け取った時に、DTSデコーダを働かせてもデコードできません。音声でも映像でも、その信号の属性(リニアPCMかドルビーデジタルかDTSか、スクィーズかレターボックスか4:3か等)を示すデータを同時に送って自動的に設定できるシステムでない限り、マニュアルで設定しなければいけません。機器を接続したあと一度だけ設定すればすむ事項と、ディスクをかけかえる度に設定しなければならない事項があります。詳しくは、使用する機器の取扱説明書をよく読んで、必要な事項の設定をして下さい。

 

■ 各種インターフェイス

IEEE、IECや日本電子機械工業会(EIAJ)では、AV機器相互接続のためのインターフェイスを規格化しています。音声信号や映像信号のレベル、入出力インピーダンス、コネクタ形状等の規格が定められています。デジタルインターフェイスでは、信号の形式も決められ(プロトコルと言う)、映像や音声のデータ自体の他に、それらの属性などの情報も正しく伝えられ、受け取った機器の設定を自動的におこなうことができます。AV機器のための主なインターフェイスを紹介します。

 
 
アナログ音声信号(EIAJ CPR-1201)

基準レベル:0.5Vrms

最大出力レベル:2.0Vrms以下

出力インピーダンス:2.2KΩ以下

入力インピーダンス:22KΩ以上

コネクタ:ピンジャック(コード側はピンプラグ)、左チャンネル-白、右チャンネル-赤

 
 
ビデオ信号(コンポジット信号)(EIAJ CPR-1201)

基準レベル:1.0Vp-p

出力インピーダンス:75Ω

入力インピーダンス:75Ω

コネクタ:ピンジャック(コード側はピンプラグ)、黄色

 
 
S映像信号コネクタ(EIAJ CPR-1201)

Y信号基準レベル:1.0VP-P

Y信号入出力インピーダンス:75Ω

C信号基準レベル:0.286 VP-P

C信号入出力インピーダンス:75Ω

コネクタ:接続配列図

S端子では、アスペクト比の情報を送るためにC信号に直流を重畳しています。初期には、4:3の標準映像とスクィーズ信号のみを判別していたのですが、規格を改正してレターボックス信号も判別できるようにしました。4:3の標準映像とスクィーズ信号のみを判別できる接続端子をS1、4:3の標準映像、スクィーズ信号及びレターボックス信号も判別できる接続端子をS2と呼びます。プレーヤがS2端子を持ち、レターボックス信号を出力する場合、S1対応のテレビでは、まれにスクィーズ信号と勘違いして横幅をさらに広げてしまう場合があります。このような場合には、ビデオ信号端子をお使いください。なお、プレーヤによっては出力を、S1とS2に切換可能な機種もあります。

映像信号 識別信号レベル
スクィーズ信号 5.0V
レターボックス信号 2.2V
4:3 0V
 
 
コンポーネント映像信号端子(EIAJのガイドライン)

コンポーネント端子の映像信号は、D端子の480iとほぼ同じですが、ハイビジョン等、他の映像信号フォーマットは通さないために、D端子のY、PB、PRと区別してY、CB、CRという記号が使われます。

 

信号レベル:Y=1.00V(p-p)、CB/CR=±0.350V

インピーダンス:75Ω

Y=0.587G+0.114B+0.299R、CB=0.564(B-Y)、CR=0.713(R-Y)

コネクタ:ピンジャック。Y(緑)、CB(青)、CR(赤)。

 
 
総合接続コネクタ(EIAJ CPR-1201)

RGB信号の他に同期用のビデオ信号、音声信号、AVコントロール信号を一つのコネクタで送ることができます。

 

基準レベル:0.7VP-P

インピーダンス:75Ω

コネクタ:RGBマルチ(総合接続コネクタ)。21ピン。

 
 
D端子(EIAJ CP-4120)

D端子は、BSデジタル放送の時代に合わせて、コンポーネント映像信号と映像をコントロールする信号を一つのコネクタで接続できるように作られました。使用できる映像信号フォーマットに従って次表のように表示されます。端子にはY、PB、PRと表示されます。

表示 端子を通過する映像信号フォーマット
D1 480i
D2 D2 480i、480p
D3 D3 480i、480p、1080i
D4 D4 480i、480p、1080i、720p

基準レベル:Y=700mV、PB/PR=±350mV

インピーダンス:75Ω

480i、480pの時 Y=0.587G+0.114B+0.299R、PB=0.564(B-Y)、PR=0.713(R-Y) 1125i、

750pの時 Y=0.7152G+0.0722B+0.2126R、PB=0.5389(B-Y)、PR=0.6350(R-Y)

 

ピン配置は次図の通りです。

識別電圧
V
ライン1
走査線数(有効走査線)
ライン2
走査方式
ライン3
アスペクト比
5 1125(1080) 60p(プログレッシブ) 16:9
2.2 750(720) 4:3レターボックス
0 525(480) 60i(インターレース) 4:3
 
 
デジタルオーディオインターフェイス(EIAJ CP-1201)

IEC958。サンプリング周波数32KHz、44.1KHz、48KHz、2チャンネルのリニアPCM信号の他、CD-ROMやドルビーデジタルやDTSのデータも送ることができます。コネクタは、同軸と光の2種類あります。

 
 
IEEE1394

もともとはコンピュータの相互ネットワークのために開発された規格です。1本のケーブルで、映像と音声データをデジタルのまま送受信し、各種制御を行うことができます。

 
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